古代ヴィジャヤナガル王国の首都ハンピにほど近いカルナタカ州イリカル
古代遺跡が随所に散らばり人々の生活の中に自然に溶け込んでいます。
都市部を抜け、デカン高原名物の羊の大群、砂塵を抜けると
そこはインド赤の一大生産地。
７０年後半イリカルレッドの爆発的ヒットとともに、
８０年代より始まり、その規模は現在でも衰えることなく拡大を続けています。
もうすぐ人口世界一位になると予想されるインド。爆発的に規模が拡大する国内需要と
海外各国からの需要を支えて続けています。
大まかにこの地方のインド赤を分けると地域、色で3つに分類されます。
最上級にカドゥール、第二にイリカル、ルビー、最後にNH(ナショナルハイウェイ・・・国道）
それぞれ十数の丁場群が点在しています。（丁場毎に固有の名称で呼ばれることも多い）
有名なニューペンリアルレッドもカドゥールレッドの一丁場でありますが
その名前の方が売れてしまっている為、
通常カドゥールではなくニューインペと呼ばれることが多い現状であります。
カドゥールレッドも墓石材用・建築材用として幅広く長年愛され続けています。
カドゥールレッドの硬さと吸水率の低さは、
赤色の御影石としてもっとも濃い色を誇り
世界各地で太陽のような輝きで圧倒的オンリーワンな存在感を主張し続けています。
| 石種データ | ||||
| 素材 | 色目 | 圧縮強度(N/mm2) | 見掛比重(t/m3) | 吸水率(%) |
| 御影石 | 赤系 細目 | 182.18 | 2.610 | 0.080 |
洋墓デザイン例 JSCオリジナル・スイレン
和型デザイン例 一石五輪塔
洋型の墓石や、デザインを施した墓石に多く用いられています。
インド産、赤御影「カドゥールレッド」。
お墓だけでなく、多くの高級ビルや建築物にも使用されており
街を散策すると色々なところで
目にすることができる、意外と身近な石材です。
カドゥールレッド丁場位置
India-丁場-BK Red 201510
