石の里、千年の歴史
庵治石の歴史は非常に古く、平安時代後期から使われ始め、安土・桃山時代には京都男山の石清水八幡宮再興、江戸時代初期には高松城築城や大阪城大改築にも使われたという史実があります。庵治石が全国的に知られるようになったのは、大正時代から昭和の戦前にかけての時期です。採石や加工の知恵と技術、技能は長い歴史のなかで伝統の技として磨かれ、その匠の技は、「天下の銘石・庵治石」とともに「庵治産地」の名を全国に知らしめてきました。現在に至っても、庵治石は首相官邸の石庭や、東京オリンピックの聖火台など、数多くのモニュメント、建築物として、全国各所にその姿を刻み続けています。