2000年代初頭。デカン高原中央部。
鉄鉱石で沸き立つ近隣都市周辺にそこは在った。
そこはかつてのヴィジャヤナガル王国の首都。
ハンピ都市遺跡群。
1986年に世界文化遺産に登録されたこの石造宮殿・寺院は当時の戦乱の記憶を刻み込み、
訪れる人々にその悠久の歴史を語り続けます。
そこから雄大な巨石群を抜け進むこと約10km,巨石群の合間に淑女の微笑が浮かびます。
柔らかなその色目は日本でも知る人の多いボリウッド女優、
カリーナ・Kの美しい笑顔、歌声を表現しているかのようです。
(ボリウッドとはインド・ムンバイのインド映画産業全般につけられた俗称で、インド版ハリウッドのような場所で
ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ映画産業の中心地「ハリウッド」を合わせて名づけられました。
インド版ハリウッドのような場所で、数多くの名作インド映画がこの地で撮影されています)
カリーナ・Kはボリウッドで活躍し続ける超一流の俳優家系で生まれた、まさにサラブレッド。
多くの人を夢中にさせ続けています。
そんな彼女の美しい青い瞳にあやかろうと、この美しい石はカリーナブルーと名付けられました。
銘石アーバングレーやロイヤルブラウンなどと同系統の目合いを持つカリーナは、
まさにインドグレー系石種のサラブレッド。
アーバングレーが質実剛健な男性的イメージとすれば、
優しい色目のこの石はどちらかと言うと女性的。
色目の優しさだけでなく、吸水の少なさや硬度を併せ持つまさに才色兼備な絶世の美女と言えるでしょう。
石種データ | ||||
素材 | 色目 | 圧縮強度(N/mm2) | 見掛比重(t/m3) | 吸水率(%) |
御影石 | グレー系 中目 | - | - | - |
洋墓デザイン例 JSCオリジナル・グレイス
和型デザイン例 地蔵墓
柔らかな色合いが印象的なインド産御影石「カリーナブルー」
和墓・洋墓ともに万能に対応できるだけでなく
巨大な原石サイズを生かし(平均サイズ5-6cbm/個)
インド国内や欧州の巨大建築プロジェクトでも活躍中です。
他のインド産の名だたる石種と比べれば採掘の歴史は浅いですが、
安定供給を約束する、巨大な埋蔵量を誇る
今後頭角を現すこと間違いなしと言える石の一つです。
カリーナブルー丁場位置
India-丁場-カリーナブルー 201512