列強ヨーロッパ諸国が押し寄せた大航海時代
インドの西海岸は絶好の開拓対象の地でした。
その影響で、ヨーロッパ人種との混血も進んでいて、クリスチャンも多く
ヨーロッパ文化を色濃く残す西海岸都市群を形成しています。
その中でもインド有数の都市ムンバイ、ゴア
そこから水平線を右手に眺め、ガーツ山脈を左に見ながら
インド最南端州ケララを目指し南下していくと
ジャングルの中に集落が現れます。
集落の裏手に存在する丁場群…
…驚きとともに、人生観を変えてくれる国・インドでも大変珍しい丁場です。
80年代後半に採掘が始まったこの石は黒く、硬い。
黒御影の産地でありながら、銘石を生んでこなかったこの地に繁栄をもたらす孤高の輝き。
MUは苦節を乗り越えて世に名を知られていった石でした。
供給開始から時節も手伝い、世界中で需要を喚起し、その歴史の幕を開けたMU
高い人気を誇る石でしたが地理的要因による長い雨季の影響等で採掘量を伸ばせなかった時期もありました…
その長い苦難を乗り越え、近年では5-6丁場が稼動し、近代的設備で安定供給を可能にしてくれています。
西海岸が生んだ最高の黒御影。
時代の激動がつまった大地からいずる輝きと高品質が現在も世界中を魅了しています。
石種データ | ||||
素材 | 色目 | 圧縮強度(N/mm2) | 見掛比重(t/m3) | 吸水率(%) |
御影石 | 黒系 中細目 | 118.22 | 3.023 | 0.021 |
洋墓デザイン例 JSCオリジナル・月光
和型デザイン例 宝篋印塔
私たち石材業界の者には、昔からなじみの深いインド産最高級黒御影「MU」
濃厚な黒味が和洋問わずどんなデザインにもマッチします。
その黒さ、信頼の高さで欧米諸国にも大人気。
海の向こうでも最高級品として販売されており、
全世界で目にすることができる知名度の高い石材です。
エムユー丁場位置
India-丁場-MU-KA 201401
India-丁場-MU-N 201410